実はあの、ちょっと昔になっちゃうんですけども、自分がちょっと、失業しちゃった時の話なんですけども、もう4年か、5年ぐらい前ですかねえ、その時ね、息子もやっぱり、一緒に失業したんですよ。
それで、二人で一緒にハローワークへ……。要するに、仕事を探しに行っているわけですよ。
なんだかんだ喧嘩をしながら、喧嘩っつったら、おかしいんだけど、まあ、討論しながら、「そんなことで、どうするんだ?」とかって。やりながら、やっていたんだけども、だんだん、だんだん、息子と苦労が同じで、同じ気持ちになってくるんですね。
同じ苦労の中で、同じ気持ちになって、そうすると、それが仲間意識になってくるんですよ。
親子で仲間意識っていうのは、おかしいですけど、それって、あっ、これがあれなのかな? 共に生きるってことなのかなぁ? というのを、今になって、ちょっと、感じているとこなんですよね。
それというのは、どういうことかって言ったら、夫婦だけでつどいやっているわけじゃないんですよ。たまーに、そこへ、息子が入ってくるんですよ。で、3人でつどいをやっているんですよ。
で、これって、なんだろうな? と思ったら、“ああ、そうか”って。今、息子は、ちゃんと、仕事をしていますけども、息子と本当に、そのう、こころが通えるっていうのは、こういうことなのかな!? って。
ただ、何て言ったらいいんだろう? 「ほれ、こころの会、一緒にやんねえか」とか、「先祖を敬わないと、こうなっちゃうぞ、ああなっちゃうぞ」とか、そういうことじゃないんですね。
自然に、同じ気持ちになっていくっていうことが、本当、まあ、しつこいようですけども、共に生きるということなんじゃないかな? と、私は思います。