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こだわりから解き放たれて
泉 清子
 私は中3で、こちらの奈良に越して、桜井の方の自分が受かりたかった高校にすべって、その3年間というのは、“なんで私が、こんなアホな高校、行かなあかんねん”っていう思いで、ホントに、ホントに、もうつらい思いで、3年間、過ごしたわけなんですね。
 それなりに自分では、高校時代、楽しく過ごせる努力はしてきましたけども、やっぱり、卒業の時点では、自分の思いが吹っ切れないまま、卒業していたんです。

 その中で、何十年か過ぎて、つい、こないだ、卒業して37年目の同窓会で、幹事したわけなんです。その時に、連絡する中で、“なんで、こんなアホな高校”っていう思いをみんな、もってはる……。もっている人も、やっぱり、いてるんですね。
 だから、電話する中で、「私はもう、その高校出たことは、主人にも言ってないから、電話をしてこんといて!」っていう電話もあるし、ホントに、自分の子どもたちにも、絶対、伏せてる人も、何人かいてる訳なんですね。
 そういう中で、同窓会をさせてもらって、やっぱり、集まってくれるメンバーは、「それ、おかしいんちゃう」って。
 どこの学校を出ようと、その後の自分、生きてきた人生が肝心なんで、卒業してから、みんなそれぞれに母親として、また、職業人として、いろんな意味で立派に、何十年間、過ごしている訳ですから、みんながそれぞれの人生を語りあって、25人でしたけども、すごく充実した同窓会やったんですね。

 私も一つ間違ったら、自分の卒業した高校を隠してたかもしれん。でも、やっぱり、そうじゃないっていう自分を今現在、送っているから、堂々と言える自分やけども、やっぱり、言えない人っていうのは、きっと、つらいやろうなって。
 嘘に噓を重ねなあかん。旦那さんに嘘をつかなあかんっていう人生って、やっぱり、本当じゃないやろなっていうことを、すごく思わしてもらいます。

 で、ホントに、その同窓会はすごく盛り上がって、楽しかったんですね。
 ツッパリの子も、真面目な子も、ホント、一体となって、もう、そんな、高校時代のことは関係なく、ホントに、みんなで語りあえる同窓会がホントにできる、自分たちはホントにしあわせやなってことを実感しました。
 今、自分自身もホントに、同窓会の幹事をして、自分の過去とかを堂々と語れる自分であることをもう一回、再確認させてもらって、私は今、自分に素直に生きる、生きられる。自分に嘘をつかないで、ごまかさずに生きられる。で、正直に自分を言える。そういう今、自分自身がとてもしあわせだなって感じています。
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