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チャンス!
井戸康子
 去年、本部主催しあわせセミナー(現在の「本部主催しあわせツアー」)に来させていただいた時、自分は親子のことで悩みをもっていたので、「親子」のコーナーに参加しました。
 子どもと、長女とうまく会話ができない、親として身構えちゃう、親風を吹かせていたっていうか……。子どもの目線に立って、物事が見てやれなかったっていうことで、子どもとの距離がすごく遠のいていて、そのことで悩んでいて、“仲良くなりたい”って。
 “子どもと仲良くなりたい”って思っていて、その悩みを話させてもらったら、いろんな話を聞かせていただいて、“チャンスを待とう”って思ったんですよね。
 そしたら、今年のお盆に、チャンスがやってきました。

 お盆に娘が3人揃って、長女が本音で、「ちっちゃい時、こういうことがつらかった」、「こういうことがイヤだった」って、私に対する文句をいっぱい言ってきたんですよね。
 私も、もう泣けちゃって、“一生懸命にやってきた”という想いがあったんだけど、“言わないでおこう”って。“聞くだけ、聞こう”って、そういうことも教えていただいたんで、全部、聞いていたんです。
 だけど、主人が見かねて、「もういいんじゃないか」って言ってきたんですけど、私が「でも、お父さん、本音のつどいだから、もうちょっと続けさせて」と言って、ホントに、隣にも聞こえるぐらいの距離で、夏なので、戸を開けっ放しにしていたんで、みんなで最後に「聞こえてるし……」なんて、気づいたんですけど(笑)。

 私は子どもからの電話が、携帯に入ると、子どもの名前が出ると、ドキッとして身構えて話していたんですよね。
 そのぐらいの親子関係だったんですが、今、子どもから電話が入っても、フツーに、穏やかに、肩なんか張らずに、力を抜いて、子どもと会話ができる親子になれたんです。その話を昨日、させてもらったんです。
 去年、私が悩みを言った時に、「お母さん、完璧なんかないんだから、力抜いていいんだよ」って、教えていただいたんだけど、その言葉がすごい優しくて、私の胸に届いて、チャンスが待てたんじゃないかなと思うんです。私も人に話す時に、「そんな言葉を発することができたらいいな」と思います。
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