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Vol.154
個性を認める
杉田秀一さん
 この「大丈夫」っていう詩を聞いて、一番感じたのは……。
 うちの娘が教員になって、やっぱし、世の中、うまく社会を渡っていく人と、なかなか自分の意見が言えない人といて、そういうのがうちの娘だったんですね。それで、学校でも子どもを叱ることができないっていうか、で、やっぱし、教室がまとまんなくて……。
 それを私じゃなくて、女房に泣いて電話がかかってきて、その時に「お父さんには、いっぱい、お金を出してもらって、大学まで入れてもらった」って。「そういう頭があって、お父さんには言えない」と。
 でも、「お父さんだって、もし、本当に、もう仕事を辞めたいって言うのならば、それでもいいよ」っていう話をしたらば、娘も「なんかスッキリした」って。そういうことで、やっぱし、娘も自分の思う通りにならなくて、すごく苦しんだ時があったみたいなんです。
 今、娘は結婚して、今度、幼稚園に入る子どもがいるんですけども、見ていると、やっぱし、自分の子どもにも怒ったのを聞いたことないんですね。娘は「何がしたいの?」とか、「どうしたいの?」とかって聞いて、私ならば、やっぱし、小さいうちはドンドン躾けなきゃなんて思っていましたけれど、娘の姿を見て、“あっ、この子はそういう性格なんだ”と。
 やっぱし、そういう時に、相手の気持ちを汲くんであげるっていうか、そういうことがすごく大切なのかなぁと最近、思っています。