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Vol.110
みんなの力
新川美保さん
 次男夫婦のことなんですけどもね。次男のところに今、11カ月の女の子が居てるんです。で、お嫁さんが第二子を妊娠してまして、先月、早産の危険があるということで、急遽、入院になりました。そうなったら、私から見たら孫を全面的にみてるんですが、いろいろと感じること、気づくことがあったんです。
 先週もお嫁さんの顔を見に行きたいと思って、会いに行くわなって連絡したら、息子は今、ちょっと体調が悪いから、行かんといてくれって。それやったら、しんどい時に行ったら可哀想やから、行かんとくわって言うたんですけども、お嫁さんが「是非、来てほしい」と言うから、行って、話さしてもらったんです。
 で、帰って来たら、LINE(ライン)が入ってまして、「遠いところ、来てもらって、ありがとうございました」って。私のことママって言ってくれるんですけど、「ママから元気をもらいました」って、それ見て、すごい嬉しくって……。
 息子もこの間、「仕事が休みやから、オカンも息抜きして、遊びに行って来て」って言うてくれたんですね。でも、大丈夫やよって。私が孫の世話をちゃんとするよ、お嫁さんのこころのケアもやってあげる、息子のご飯も全部やってあげる、心配せんでいいよという気持ちで、2、3日前までおったんです。
 でも、お嫁さんと息子が言ってくれた言葉をよう考えたら、“自分ばっかりがやってんねん”っていう気持ちでおったんやけども、“そうじゃないなあ”って。やっぱり、お嫁さんも、息子も、私のことをすごい心配してくれて、ごっつい気遣ってくれてるんやってことが分かりました。
 下手したら、自分だけがやってるつもりでおって、“こんだけ、私がやってるのに”ってなりかねんかったんやけども、そう思う前にちょっと考えを変えて、お嫁さんの気持ちも、息子の気持ちも“ああ、嬉しいなあ”って。みんなで一つのことを乗り越えていくんやなあって、ホント、昨日、一昨日ぐらいにわかったんです。そう思えたら、自分も“なんとかなるよ”って、気持ちが楽になってきたんです。
 今、みんなで乗り越えていこうっていう気持ちになれたことが、本当に、すごい嬉しくって。この気持ちを素直に、お嫁さんとも、息子にも、「こう思ってるよ」と、それこそ伝えていかなあかんなって思ってます。