No.60
こころを話す場が地域にある
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私の家族は今年定年になった夫と娘2人の4人家族です。
定年前に、夫は癌の手術をしました。その時、「お父さん、イヤ!」と言っていた娘たちが毎日、私と一緒に見舞いに行くんです。「お父さんのこと嫌いって言っていたよね?」と言うと、「そうでもないみたい」とか言って、病室で夫と娘たちが話している。夫もうれしそうでした。その時、家族のつながりを感じ、うれしいと思いました。
そういうことを感じられたのは、こころ21の「すみれ会」に参加して、自分の思いを聞いてもらったり、人の話を聞かせてもらう中で、「お父さんは大事」と聞いていたことが、私のこころのどこかにあったんだと思います。
退院してから夫は、「家族って大事だな」と言ってくれます。私も以前は、夫が定年になるとイヤだなと思っていたのはなんだったんだろうと思うくらいです。でも悩みはまた出てきて、長女は、会社を辞めて今、家にいるんです。一日中、私のことを監視するみたいに、外に出かけると「どこで遊んできたの?」とか言われる。私もカチンときて、「そこまで言われることはない」と思ってしまう。
そんな気持ちを「すみれ会」で聞いてもらって、最近はひどく落ち込むことはなくなりました。
(大きな乗りもの 2011年1月号)
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