No.38
「お父さんは、ばあちゃんの子供じゃ」徳島県板野郡 福本恵子(73歳) |
私は25年前に主人を亡くしました。今、息子と暮らしているんですけど、息子とものすごく意見が合わないんです。
それで、孫が、私と息子の会話を聞いて、「ばあちゃん、あんたは大人やろ。お父さんは子供じゃ」って(笑)。「子供を相手にしてどないするんじゃ」って。孫にそう叱られたんです。
農家ですから芋を植えるんですが、私が足を痛めてそれができなくていたら、そうしたら孫が会社の休みの日に、「ばあちゃん、今日は僕が一人で植えるけんな。来たらあかんよ」って言うんです。
足が痛いから休んで、毎日、家にいて、洗濯して掃除して、食べさせてもらって、ホントに私は愚痴が多い人間だったなって思いました。私は「しあわせ」だなと思います。
孫に「ばあちゃんは大人やろ、お父さんは、ばあちゃんの子供じゃ」と言われたことそのことが、こころの中に残っています。「ああ、ホンマやな、私、あの子を産んだんやもんな」って。
その通りなんです。「息子」じゃない、「私」なんです。息子は自分が産んだ子です。良いも悪いも言えた義理じゃありません。私のこころが問題なんです。それなのに息子の悪口ばかり、よその人に言って発散していたけども、やっぱり自分のこころなんだなということが、やっとわかりました。
(2009年5月 中国・四国会員ブロック大集合)



